花の色

スイス留学中の女子大生

最近どうしてる?

長すぎる暇は毒です。1日中誰とも会う予定がない休日最高って思ってたはずなんだけど、24時間まるまるはちょっと長い。

男友達に数ヶ月ぶりに連絡した。最近どうしてるの?って来て、今日は暇してるって返したら、それはわかるよ笑。って。

ちょっと嬉しかった。謎すぎる。

その人は外面はめっちゃ良いのに陰口はしっかり叩くし、他人とバカに厳しいし、ほどよく真面目で、面白い。私の数少ない男友達。一緒に飲むお酒が美味しいから会う日は楽しみ。ずっと友達でいられたらいいなって思う。付き合ったら喧嘩したり嫌われたりするかもしれない。だったら好かれもせず嫌われもせずずっとこの距離でいたい。他の人には、わたしが彼女いる男に片思いしてるように映るのかもなって思うけど、負け惜しみのつもりはなく、本当にずっと友達でいたいと思っている。

大学時代のことを思い出す時は、一生忘れられないだろうなっていう人がいる。入学してすぐに話すようになって、グループで何度も遊びに行って、なんとなく二人で歩く時はいつも緊張していた。留学に行く直前にご飯に誘われた。二人きりで約束して会ったのは初めてだった。人当たりが良くて広く好かれているその人は、まあまあ敵を作りやすい性格の私に、「すごく誰かに嫌われるってことは、その分誰かにすごく好かれているから、大丈夫だよ」って言ってくれた。なんでかわからないけれどすごく心強かった。中学生日記かってくらい甘酸っぱい。女子会のエピソードトークにもならないくらい何もなかった。やっぱりその人とは一生付き合うことはないんだろう。相手の中の私が、綺麗な思い出のまま遠ざかりたいと思った。

人生のやりたいことを全部やりきっておばあちゃんになってから、良い思い出だけを取り出して数えて幸せな気持ちで死ぬために、思い出を集めて生きている。思い出したくない記憶を増やして腐らせるくらいだったら、綺麗な感情のまま冷凍保存しておきたい。

だからこないだ何人かで適当に飲んだ時、良い感じだったのに告白しないまま日本に残してきた女の子に会いたすぎて頭を抱えている男の子がいて、印象的だった。深夜なのとお酒が入ってるのと留学中で頑張らなきゃいけない時なのと、色々重なっていたんだと思う。恋、と書いたら、そのあと書けなくなった。みたいな。文学小説のワンシーンみたいだった。男の子は、本気で好きな女の子にはかわいいって言えないらしい。めっちゃ思ってるから言えないらしい。なんだそれ。後悔しないように、うまくいって欲しいと思った。ありきたりな言葉しか出てこなくて、そのまま言ったら嘘くさくなりそうで言えなかったけど。好きって伝えたいって、その先のもっと楽しくて幸せな日々を想像できるから思えるんだよね。私は、好きだと自覚もしたくないし、まして伝えたくもない。言えなかったけど良い日々だったなあっていう思い出にするのが私には一番幸せな気がする。