花の色

スイス留学中の女子大生

秋学期が始まり、早2週間…

時間割を作るのって楽しいですよね。あれもこれも興味あるなぁって欲張りすぎるとキャパオーバーになっちゃうから、じっくり吟味して。研究室の先生が開講している授業を中心に履修登録をしました。予習復習をしっかりしないとどんどん置いてかれます。

私の通う研究室では、コンピュータを使った創薬を目指した研究をしています。リガンドと受容体の相互作用をあらかじめコンピュータで計算してからうまくいきそうなものを選んで実験を行うことで、かたっぱしから実験する手間を省こう!というコンセプトです。この「あらかじめコンピュータで計算」が大変なんですよね…似たようなことを学部の卒業研究にしていたのですが、得た感触も先生の雰囲気も「まあ無謀だよね!」って感じでした(日本の大学の卒業研究は参加賞と揶揄されるほど、どんな研究でも単位さえ揃えば学部は卒業できちゃいます)。しかし、ETHZの研究室では有名雑誌にガシガシ論文載せるほど結果出して実現できてるんですよね…たんぱく質の結合部位となりやすいくぼみ(binding site, protein pocket)を三次元構造データから幾何学的に計算したり、熱力学的エネルギーの相互作用を計算してみたり、今はやりの機械学習ニューラルネットワークを組み込んでみたり…「実験せずともシミュレーションで結果を予測する」なんて夢物語な気がしていたけれど、最先端の研究現場では本気で取り組む優秀なポスドクの方々がいらっしゃいます。科学が常識をどんどん変えていきます。彼らの仕事を間近で見ることができているというだけでも、とても貴重な体験をしていると思います。それと同時に、自分の学問への向き合い方についても考えさせられます。